電車の運転は難しい?

 電車でGO!なるゲームでも結構難しいのだが、電車の運転はかなり難しそうだ。乗客の乗降によって、車両全体の重量が大きく変わる。鉄の車輪はゴムタイヤに比べ鉄路との粘着が弱く、急ブレーキはきかせにくい。バスよりも遙かにコントロールは難しいにもかかわらず、+-10センチ程度での停止を要求される。また、車のブレーキなら踏んだ足の圧力(とキックバック)でブレーキコントロールが出来るが、電車ではレバー一本でキックバックなどの反応がない。想像しただけで難しそうだ。
 以前読んだ本では、ベテラン運転士は駅で乗降客を見ながら、現在の乗車人数の見当を付け、それによって運転をしている、とか。100キロ程度で走行して通常通り減速操作をしても、簡単に20〜30mはオーバーランしてしまう、と聞いたことがある。

 運転の上達のためには、経験値と理論の双方を育てることが大切であろう。「どうしてオーバーランしたのか」をといつめる日勤教育で、改善効果が上がるはずがない。
しかも運転士を2週間勤務からはずせば、他の乗務員にその負荷は行くわけで(これも一種の連座制?)ますます事故率の上がるファクターが増えるだろう。