合唱における音程

http://d.hatena.ne.jp/Sampo/20050423
合唱における音階は、純正調と平均律どちらを使うべきか、という話題。
最近合唱から離れており、久しぶりに聞いた話題だった。
部外者にはちんぷんかんぷんでいったい何?という話題ではあるが、書く。丁度、昨日娘と話題にしたこともあるので。

まず、一般の合唱曲はモノフォニーが多く、声で和音が響くことが基本となる。となれば純正調を目指すべきだ。
しかし12音的なもの、転調を繰り返しパートによって調整が部分的にそろわないようなところでは平均律的になってこざるを得ない。
また、本当に純正調で演奏しようとすると、たちまち音程が乱れる。C>G>Fと展開してCに戻ったら元のCには戻れない。
ではどうするか。
あくまで私見だが、和声が純正調の響きになるように調整しながら、音程を維持する。
よって、純正調か平均律かではなく、どちらも体の中に入れておく必要があると思っている。
また、常に純正調的な和音を求めるとべたっとして面白くもない。曲によってはあえて遷移部分を平均律的にして、純正調的な和音で決める、といったテクニックも必要になるだろう。

勿論完璧にこなすのは困難だが、意識することでかなり音程も和音も変わる。
よって、平均律を意識しながら純正調の音を身につけていく、というのが私の意見だ。