NHK不祥事だけが問題か?

NHKの不祥事問題の話題が相変わらずかびすましい。NHKは未だ不祥事を出したことが問題、と考えているように見える。私自身が思っているのは、今回出ている不祥事は氷山の一角で、体制として公金と私金を区別して仕事をしない体質がまず上層部にあり、それを改善しない限り、解決にはならないと思っている。それが故の、料金不払いだろう。現在、料金不払いが話題になって、流行として不払いが増えている事実は否めない。が、NHKは不祥事問題を解決するから料金を払え、といっているが、不祥事そのものだけが問題なのではないことが、全く分かっていないようだ。(分かっていてそういっているのであれば、もっと問題)

NHK会長は、NHK業務ではなくNHK会長として私的に呼ばれたものも、公用車を使っていた、という(全く私的な用でもつかっていたとも)。一般企業でも私用に使っている人はいる。絶対に使ってはいけない、という権利は我々にはない。しかし、不祥事が問題になって以降も、「移動時も電話等でNHKの業務をしており、公用車の使用が合理的」と豪語される感覚、さらにそれを許している側近他の体質、それらが非難されているのだ、ということにどうしたらNHK上層部が気づくのであろうか。
普通の文化ニュースなどの取材で、タクシーを取材中にもメーターを倒したまま待たせているのは、おそらくNHKだけだろう。以前の仕事でNHKのカメラマンを依頼したら(この不思議についてはまた改めて)、平然と渋谷から越谷までタクシーに乗ってきた。曰くレンタカーより安い、とか(片道2万円だよ!)。

個人的にはNHKは子供の時から好きだ。しかし、最近の番組(それほどテレビを見る時間はないが)には、昔のようなジャーナリズムが感じられない。特に最近は、他の報道機関のニュースがあると、やたらと社名を連呼するのにはあきれてしまう。特に先日の奈良で起きた女児誘拐事件やたらと毎日新聞売店を連呼していた。他社を責めれば、少しでもNHKの話題がそれると思っているようだ。他社も大差はないが、マスコミのあまりの浅はかさに、情けなくなってしまう。コレガ報道デスカ??

しかし、目をそらす、という点では現在最も目をそらすことに成功していると思われるのが、社会保険庁だろう。恐らく、業務分野ごとに解体することで決まりそうな雰囲気だが、毎年何十億(何百億?)も金を垂れ流し、解体されて一部の職員だけが責任をとった格好をして(上級者はどうせこっそり天下り)、ツケを全て国民に押しつけ終わらせて良いものだろうか。

ここも、体質が一目で分かる。社会保険事務所で相談してみてほしい。私も色々な官公庁へ行ったが、ここだけは未だに唖然とするほどマナーが悪い。相談に行っても「客」とは思っていないからね。「待て」「ここに居ろ」「ここは書き方が違う」等々。平然と言ってのける。地方事務所もだが、県単位の事務所は一段とすごかった。受付もないからね。

どちらも、個人の問題ではなく、根本は組織全部の問題だと思う。