OpenOffice.orgについて

元々Dosの時代は、一太郎とLotus123が必須状況でした。Windowsが始まってから、一太郎が非力なPCには重いため、軽いワープロソフトを渡り歩いていました。表計算ワープロが一体になったソフトなども使っておりました。
しかし世の趨勢には勝てず、97年くらいからはWord/Excel一辺倒に。現在の職場では完全にライセンスもクリアしていますが、学会発表などでPowerPoint利用の要望が出てきて、購入部門としてはコストの観点から悩んでいました。入れるとなれば40台程度に入れる可能性があり、その為に80万円もの金を使っても使用頻度は低いですし、これ以上MSの環境を増やしてもなぁ、というのが正直なところでした。

2001年にはLotusSuperOffice2001を購入してテストしましたが、MSOfficeとの文書互換性も今二つで使い勝手、機能ともちょっとなぁ、という感じでとまどっている頃、OpenOfficeを発見。1.0.1が出たところでインストしてみたのですが、安定性が今ひとつで何より、日本語環境のセットアップが面倒。ファイルの入出力時の文字化けも甚だしく、とてもシロウトに渡せるとは思えませんでした。

しかし2003年秋に出た1.1.0では、大幅に改善され、特にExcelやPPtとの互換性はかなりのもの。まだ安定性に問題があるものの、改善は間近と判断して、仕事場への導入を図りました。

幸いに医局が率先して利用して問題なし、と判断してくれたため、Word,Excelは現状のまま利用しながらプレゼンについてはOpenOfficeという変則的ながらも、普及が始まりました。

OpenOffice.orgはその名の通りOpenSouceのOfficeSuiteで、無償ながらワープロ表計算、プレゼンテーション、ドロー、更に数式ソフトがセットになり、DBとのリンク、マクロも持っています。
MSOfficeとの互換性は、マクロを除けば非常に高いものがあり、機能的にも通常の業務であれば充分以上の機能はそろえています。実際にここ数ヶ月、私の業務はほとんどOOoに移行させており、何も問題がない、というのが実際です。
セットアップ環境によっては、重い、落ちるとの報告もありますが、逆にMSより軽い、安定している、という声があるのも事実です。

このソフト、現在Ver.2の開発が進んでおり、来週にはβ版が出る予定。新版ではプレゼンソフトが一段とPPtライクになり、更にデータベースエンジンとフロントツールが附属します。
また、OOT形式というOASISの定めた標準XML形式をサポートしており、今後全てのワープロソフトなどがこの形式をサポートする様になれば、世界中のOfficeソフトの相互互換が図れる様になり、独占的でない競争が復活する可能性も含んでいます。

ということで、私もこのソフトを応援しています。